「パンダと白熊」

心温まる童話:「パンダと白熊」(作: 名無し)


「産科医絶滅史21巻〜ベッドがない奈良廊下で〜」
http://society3.2ch.net/test/read.cgi/hosp/1162050918/345 より新作を追加しました。(2007/11/2)


---(begin 2007年11月15日追記)-----


パンダねたは、この記事以外に下記のものがあります

もあります。


---(end 2007年11月15日追記)-----


「パンダと白熊」第一話 パンダの悩み

http://society3.2ch.net/test/read.cgi/hosp/1161464893/25-26より

25 :卵の名無しさん :2006/10/22(日) 11:37:53 id:W2YJo6ul0
絶滅危惧種と言われながら休みも正当な報酬も無く次々と力尽きていく我が国の産科医師は虐待されているパンダそのものである。

本来パンダは大切に扱われ、産まれてきたパンダの赤ちゃんは死なないように大事に大事にされる。

ところがこの国の医療界のパンダ(産科医師)は絶滅寸前であるにも関わらず、押し寄せる観客に朝から晩まで芸を披露させられ、それが終われば畑へ連れて行かれ、牛や馬でも できる仕事をさせられている。

あるパンダは嘆いた。
「どうして僕達だけこんなに芸や重労働をさせられるのだろう。餌だって生きていくのにやっとしかもらえない。そうだ、パンダだからいけないんだ、白熊になれば楽になれる。 」

早速そのパンダは折角の愛嬌のある白黒模様を捨て、毛を全て白く染め、白熊の檻へと非難した。」

「あー、白熊になって良かった。これでゆっくり休める。餌だってなぜか前よりちょっと増えたぞ。」

残ったパンダはさあ大変、少ない頭数で来る日も来る日も朝から晩まで芸と重労働。また、その芸は完璧でなければならない。一生懸命難しい玉乗りをしていても、強風に煽ら れてこけたら大変。

「パンダのくせに芸を失敗した。」と観客から激しいブーイング。


26 :卵の名無しさん :2006/10/22(日) 11:38:59 id:W2YJo6ul0
ぶら下がっているミノムシからも
「そんな芸、ミノムシの俺でもできるぞ。何失敗してやがる。けしからん。罰を与えよ。」とミノムシのクセに大声でやじる。観客が拍手する。「そうだ!ムチで打て!!」

玉からこけたパンダに手錠がかけられた。ムチが打たれる。
「お前が玉から落ちるから悪いのだー思い知れ!!」
ピシッツピシッツ容赦なくやせ衰えたパンダにムチが飛ぶ。

拷問の後で「もう駄目だ、僕も白熊になろう。残された仲間達、ゴメン、もう限界だ。パンダを続けると死んでしまう。」

こうしてヨロヨロのパンダはまた一匹一匹と白熊になった。

子供ができにくいパンダはそんな環境では当然子供が増えない。どんどん数が減る。全国の動物園からパンダがいなくなった。

観客は怒った
「どうしてパンダはいないの?最近のパンダは根性がない!芸が見れないなんて私達が困るじゃないの!そうだ、署名しましょう。」

観客はパンダを虐待するから減少していることに気づかない。

とある動物園が困り果てて
「十分に餌をあげるからパンダさん、来てチョウダイ。」

パンダがやってきた。命を削って芸と労働を行った。幸い失敗は無かった。ところが観客から野次が飛ぶ

「何そんなに餌食ってんだよ。勿体無いじゃねえか!!」

疲れ果てたパンダはその動物園を去った。

今日もまた一匹、また一匹、パンダが動物園から逃げる。白熊になる。でも不思議なことに、その原因が虐待であることをパンダやその周りの動物達いがいは誰も指摘しないし、 変えようともしないのである。

署名のくだりが最高。

観客は怒った
「どうしてパンダはいないの?最近のパンダは根性がない!芸が見れないなんて私達が困るじゃないの!そうだ、署名しましょう。」

観客はパンダを虐待するから減少していることに気づかない。

なんで署名するだけでパンダが増えるんだ?

「パンダと白熊」第二話 王様とパンダ

http://society3.2ch.net/test/read.cgi/hosp/1161464893/30
http://society3.2ch.net/test/read.cgi/hosp/1161464893/36

30 :卵の名無しさん :2006/10/22(日) 12:14:23 id:Kj6qyfEX0
こうして全国の動物園からパンダはほとんど姿を消しました。
残ったパンダの多くは疲労困憊して、難しい芸はできないのです。
そんなある日、動物園に王様と王子様が遊びに来ました。
王様「余はパンダのトリプルスピンが見たいぞよ」
動物園は困り果てました。そんな芸のできるパンダはうちの園にはいないんです。
だんだん王様親子は不機嫌になってきました。
王様の頭から湯気が立つのを見て、飼育員は付近の動物園に電話を掛けまくりました。
飼育員「そちらの園にトリプルアクセルスピンのできるパンダはいないでしょうか、王様がご立腹なんです」
A園「無理だよ、今別のお姫様に芸を見せてるんだから」
飼育員「2回転半のパンダでもいいからお願いします」
B園「ダメですね、そうやって不完全な芸でお客さんを呼んだ他の園が訴えられて閉園したじゃないですか」
だが苦労が実り、19件目の動物園が「やってみましょう」と王様親子を受け入れてくれたんです。
しかし、その園のショーで王子様は喜びましたが、王様は満足せず、怒って帰ってしまいました。
それを見ていた他の観客は「18もの動物園がパンダの芸を見せないのはおかしい」と激怒しています。
でも、他の動物たちは「あんな難しい芸を要求されたら、希少なパンダではよくやった方だよ」と思いました。

それを遠くから眺めていたミノムシは言いました。
「カバだって同じ哺乳類、パンダの芸もできないのは動物失格だね」
観客たちは手を叩いてミノムシを褒めました。

36 :卵の名無しさん :2006/10/22(日) 12:31:54 id:DFR5p2H50
>>30 拍手喝采

でも、トリプルスピンが出来なくって、明日も芸を披露しなきゃいけないのに、睡眠をとったパンダが抜けてます。
マスゴミは寝ずにミスもせずに働けと、無茶いうし・・・。

「パンダと白熊」第三話 パンダの反乱

http://society3.2ch.net/test/read.cgi/hosp/1161464893/41-42

41 :卵の名無しさん :2006/10/22(日) 12:49:57 id:W2YJo6ul0
すばらしい作品の後で恐縮ですが、駄作を追加

パンダへの虐待がひどい動物園での話し。
一匹のパンダが涙を浮かべて仲間に打ち明けた
「もう限界だ。申し訳ないけど僕も白熊になることにしたよ。
僕の彼女が白熊なんだ。白熊は仲間が多くて交代できる上に、
芸も簡単で楽なんだ。失敗してもあまりムチで打たれ ないし。
餌だって美味しい上に多いんだ。くたびれ果てたパンダより、
白熊仲間の方が魅力があるって彼女が言うんだよ。
もうパンダなんてやってられないよ。」
「ちょ、ちょっと待ってくれよ。ただでさえ大変なのに、
残された僕達はどうなるんだ?
頼むよ、折角の白黒模様を捨ててしまうの?勿体無いよ。
どこの動物園でもひっぱりだこだよ。」
「この際、模様なんてどうでもいいんだ。
プライドもズタズタにされた。
必死ではたらいてもちょっと失敗したら、拷問だよ。
僕だって人生を楽しむ権利があるんだ。」
「分かった、でも皆で相談しよう。」
5匹のパンダが集まって相談した。



42 :卵の名無しさん :2006/10/22(日) 12:51:30 id:W2YJo6ul0
今まで疲れ果ててやられっぱなしで、子供も増えず、
このままでは滅亡してしまう。何とかして悪循環を断たなければ、
どこから手をつけようか・・
「僕達がやってる深夜の畑での重労働っておかしいよね。
法律では十分餌を増やさなきゃいけないのに、
ちょっとしか増えていない。」
「そうだな、とりあえずそこから園長に訴えよう。
もし駄目なら皆で一斉に白熊になるんだ」
5匹のパンダは固く手を握り合い、涙を流した。
園長に訴えると、
「うーん、国が餌をくれないんじゃ。
だから餌は今のままで我慢してくれ。
ちょこっと汚い壊れかけのパンダ小屋を修理するから、
それで我慢してくれ。
今な、園長室や来賓室を 豪華に修理しているからお金がないんじゃ。
パンダの餌を増やしてもわしらに旨みはないしのー」
5匹のパンダ
「えーーそんなーーー、ひどい、ひどすぎる。
こうなれば国に訴えるしかない。
観客も僕たちが居なくならないと
今までどれほどひどい扱いをしてきたか分からないみたいだし、
皆揃って白熊になるぞ。」
こうしてまた一つパンダが絶滅した地域が増えたのでした。

「パンダと白熊」第四話 曲芸の失敗

http://society3.2ch.net/test/read.cgi/hosp/1161464893/44

44 :卵の名無しさん :2006/10/22(日) 13:19:28 id:Kj6qyfEX0
少しだけ昔のお話です。

木枯らしの冷たい北の村に一軒の動物園がありました。
小さな村でしたが、近くにパンダのいる動物園はいないので、
この園のパンダは毎日芸に大忙しです。
その日も、パンダは団体客を相手に芸を始めました。
ところがその団体の中に、何万人に一人しかいないような気難しい客がいたんです。
「だめだ、だめだ。こんな芸ではおもしろくないや」
パンダは青くなりました。こんなに頑固なお客さんは、想定の範囲外だぞ。
その園にある全部の小道具と舞台装置を使って、
考え得る最高のショーを見せたつもりでした。
でもお客さんはとうとう我慢の限界を通り越し、帰ってしまいました。

しばらくしてから、このことが新聞に載りました。
他の地方のパンダや別の動物は、
「田舎の園なんだし、そんな難しい芸は無理だ」「パンダはよくやった」
と思いました。

ところが、遠くから眺めていたミノムシが叫びました。
「その園に火の輪くぐりのできるパンダがいればお客さんは満足した!」
パンダは、ええっ、火の輪なんてこんな田舎にないよ、と反論しました。

でも、次の日、村長さんが動物園に来て、パンダに首輪をはめました。
「おまえみたいな悪いパンダは、もういらない」
パンダは他の動物から引き離されて馬車に詰め込まれ、肉屋へ運ばれていきました。

「パンダと白熊」第五話http://society3.2ch.net/test/read.cgi/hosp/1161464893/63

63 :卵の名無しさん :2006/10/22(日) 15:35:59 id:zTnbVaz40
動物園では相変わらずパンダがいじめられていましたが、
他の動物たちへのお客さんの態度も少しずつ変わり始めていたのです。
石を投げたり、「餌ばかり食べやがって。動物のくせに」と罵声を浴びせたり。
中には、動物園の入場料を払わずにショーを見て、動物を蹴飛ばして帰る人もいました。
こういう人たちが来ても、あとで村長さんが代わりに餌を持ってきてくれたので、
なんとか動物たちは我慢してショーを続けていたものです。

ある日、動物園では子供に人気のあったゾウがテレビをつけると、
画面の中ではミノムシがいっぱいぶら下がって話をしていました。
「動物園のショーのプログラムは、ひゃくパーセントねつぞうです」
「ショーが気に入らずに怒るお客さんがいますが、すべて動物の手抜きのせいです」
「動物は、餌ばかり要求してお客さんのことなんか考えていませんよ」
ゾウはくやしくて泣きました。
いつの間にかテレビの周りに集まっていたトラ、ライオン、シロクマ、イタチ、ゴリラも、
みんなみんな泣きました。涙が枯れても、泣き続けました。

その夜、ゾウが檻を壊して逃げました。
それを見たパンダも、ようやく腰を上げて走り出しました。
他の動物も、みんなみんな逃げました。

朝になって飼育員が動物園に来たら、もうそこには何も残っていませんでした。
お客さんは「ショーを、見せろ。俺たちは、ショーを見るけんりがある」と怒りました。
ミノムシも「村のための動物園なのに、動物は責任感がない」と叫びました。
でも、次の日になっても、次の年になっても、もう動物たちは戻ってきませんでした。

「パンダと白熊」第六話http://society3.2ch.net/test/read.cgi/hosp/1161464893/76

76 :卵の名無しさん :2006/10/22(日) 16:07:14 id:W2YJo6ul0
懸命に芸をしたのに王様の機嫌をそこねた結果、
王様が最初に訪れた動物園の
たった一匹で毎日芸をしていたパンダが責められました。
周りの動物達の大半は日々のパンダの悲惨な生活を知るが故
「一匹で良くやった。可哀想なパンダにムチは打たないで」
という声を上げたのだ。

しかし、色々な動物がいるのも事実
あまり芸もないのに私はきれいな鳥さんよ、
と調子に乗っている鳥が公に
「パンダの気合いが足りないのよ。
もっと気合いの入った芸を見せてたら、
王様はご満足だったはずだわ」と発言。

動物園の観客は
「そうだそうだ、パンダにムチを打とう」
と叫び出した。

「パンダと白熊」第七話http://society3.2ch.net/test/read.cgi/hosp/1161464893/78

78 :卵の名無しさん :2006/10/22(日) 16:12:16 id:W2YJo6ul0
しかし、他の動物は黙っていません。
「絶滅寸前のパンダにムチを打たせるような軽率な発言は許さん!」
と怒り心頭
その鳥が横切ると、象さんは水をぶっかけ、
キリンさんはヘッドバット
サル山ではボスザルに尻尾をつかまれて羽をむしられました。

丸裸になった鳥は
「もう軽率な発言は慎みます」と泣きながら誓約書を配り歩きました。

「パンダと白熊」第八話http://society3.2ch.net/test/read.cgi/hosp/1161464893/84

84 :卵の名無しさん :2006/10/22(日) 16:23:08 id:zTnbVaz40
雨の多い小さな町でのお話です。

ここの動物園も、パンダが芸に疲れ、とうとういなくなってしまいました。
困った町長は、別の町に代わりのパンダを探しに行きました。
そこで見つけたのは、もう動物園を引退して細々と暮らしている年老いたパンダ。
「お願いです、うちの町を助けてください」という町長の頼みを聞き入れ
老パンダはたった一匹で動物園にやってきました。
この町には他のパンダはいません。閉園時間が過ぎても「ショーを見せろ」と
お客さんが殺到するものですから、老パンダは自分の檻には帰れず、
ショー小屋の冷たい床で寝泊まりしました。
代わりのパンダがいないので、毎日毎日ショーを続け、休めたのは
一年間でたった二日間だけでした。
でも、このショーで怒って帰ってしまったお客さんは、一人もいなかったのです。

二年後、老パンダは町長に言いました。「せめて月に一日だけ休みたいのです」
ところが、これを聞いた町の人はカンカンです。
「笹100本も出せば、一輪車に乗りながらラッパの吹けるパンダが飛んでくると聞いている。
 笹200本で雇っているこのパンダはぜいたくしすぎだろう!」
ミノムシも言いました。
「町のために尽くすのがパンダの役目なのに、笹ばかり食べてずうずうしい」

老パンダはショーの手を抜いていたわけではないのです。
老いた身体にむち打って、毎日頑張っていたはずでした。
それなのに町の人は冷たく老パンダをなじりました。
あんなに老パンダに頭を下げた町長も知らん顔でした。
老パンダは悲しい思いで、町を去りました。

「パンダと白熊」第九話(最終話)

http://society3.2ch.net/test/read.cgi/hosp/1161464893/113-114

113 :卵の名無しさん :2006/10/22(日) 20:32:14 id:W2YJo6ul0
絶滅寸前のパンダにも、たまに子供が産まれます。
とはいえ、白熊になったり、動物園から逃げたり、
死亡するパンダの数の数分の一しか産まれて来ないのでパンダは減る一方です。
その貴重なパンダの赤ちゃんですが、ヨチヨチ歩けるようになると、
大好きなお母さんから離れて大学病院という名前の動物園に収容されました。
動物園の門をくぐると「お前達にはこれから過酷な生活が待っている。そのために鍛え上げてやるから覚悟しな!!」
と「大学看護師」というバッジをつけた飼育員がパンダの赤ちゃんにムチを打ちました。
「ひゃー、いたいよう。何も悪くないのにどうしてたたかれるの?」パンダの赤ちゃんは泣きました。




114 :卵の名無しさん :2006/10/22(日) 20:35:21 id:W2YJo6ul0
それからパンダの赤ちゃんの地獄の日々が始まりました。
小屋にも帰れず、大好きな水浴びもできず、睡眠も取れない日々、
餌はほとんどなく、やせ細るばかりなのに、少しでも 腰を下ろすと
動かずに机に座って下らない書き物ばかりしている飼育員からムチが飛びます。
「そのうちもっと楽な動物園に行くんでしょ、だから私達が厳しく鍛えてやってるのよ!」
「これぐらいでくじけてんじゃないわよ」
罵声を浴びながらパンダの赤ちゃんは必死で働きます。
体の弱い赤ちゃんが死んでしまいました。
飼育員は「ケッ弱弱しい奴だ、使い物にならない、
どうせこんなパンダはろくな芸を覚えないから死んだほうがいいのだ」
と吐き捨て、パンダの赤ちゃんの死骸はゴミ箱へ放り投 げられました。
それを見ていた他の赤ちゃんパンダが
「僕もああなっちゃうのが」とブルブル震えました。
その時、檻の外から懐かしい声が、あっお母さんだ
「おかあさーん、会いたかったよう。
お母さん、あれ、模様が無くなっている、どうしたの?」
「お母さんもパンダであることに耐えられず、白熊になったの。もう限界だったわ。
白熊になって、寝ることができるようになって、ようやく歩けるようになったの。
それで心配で心配であなたのことを見に来たのよ。」
親子パンダは抱き合っておんおんと泣き続けました。
「ねえ、坊や、今からお母さんが白く毛を染めてあげるから、
一緒に白熊の檻へにげましょう。
そしてこの動物園は駄目、全ての動物が虐待されているの。
もっと優しい飼育員のいる園へ逃げましょう。」
こうして親子パンダは白熊親子となって他の動物園で幸せに過ごしました。
その酷い動物園は動物が逃げ出して閉園したそうです。

「パンダと白熊」第十話 海辺のパンダ

「産科医絶滅史21巻〜ベッドがない奈良廊下で〜」
http://society3.2ch.net/test/read.cgi/hosp/1162050918/345 より

345 :卵の名無しさん : :2006/11/02(木) 01:34:46 id:XNkQjNr60
北の海にはときに幻の大都会が出現します。
人はそこは聖人賢者の住む海市であるといいます。

北の海に浮かぶ絶海の孤島に小さな動物園がありました。
この動物園でもパンダが足りず捕まえてもすぐ逃げられる繰り返し、とうとう一頭もいなくなってしまいました。
そこで困った園長さんはパンダを探しに出かけます。
この園長さんが見つけたのはもうすぐ自分の見世物小屋を開くパンダでした。
困っている園長さんを見かねて「少しの間でよければ」と言ったのです。
もちろん園長さんやお客はおおよろこび、でも園長さんは言いました。
「パンダの芸は大変難しいし一頭では大変でしょう。私がもう一頭パンダを探してきますから。
それまではあなたは園にいてくれるだけでいいんです。」、
パンダはびっくりしました。
雨の多い町では捕まえたパンダを小屋にも帰さず夜となく昼となく芸をさせていると聞くのに・・
この噂はすぐに広まりもう一頭のパンダも今度は簡単に見つかりました。
優しい園長と良いお客に囲まれて二頭のパンダは芸を始めました。

実は島の動物園にいないのはパンダだけではありませんでした。象やライオンも数が減っていたのです。
象やライオンはパンダに比べれば数は多いのにそれでもなかなか捕まりません。
園長さんもお客さんも動物達がどれほど大切なものか良く分かっていたのです。

頭目のパンダも無事に島の動物園にやってきて、最初のパンダが自分の小屋に帰る日が来ました。
お客さんたちはやさしくパンダを送り出しました。

えさが少なくても、芸が難しくてもお客の拍手があればいくらでもやって見せるのに・・
そう思いながら今日も動物たちは気難しい客を相手に芸をします。
蜃気楼の動物園で働くことを夢見ながら。>

救命体制の再構築を急げ 妊婦たらい回し

「救命体制の再構築を急げ 妊婦たらい回し」
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/column/syasetu/20061022/20061022_001.shtml

見出しは大変いいですね。でも中身が同じ。

 奈良県警は業務上過失致死の疑いがあるとみて、病院から事情を聴く方針だ。妊婦が意識不明になったにもかかわらず、病院がなぜ万全の検査をせず、適切な処置を行わなかったのか。妊婦の死因を含め、徹底した解明を求めたい。

西日本新聞が自前で記事書いているとは思えないので、
どこかの配信記事をそのまま載せているんでしょうが、
見出しだけ変えても中身は同じじゃ意味がないんではないかしら。

パンダ虐待すると白熊になっちゃうよ。