パンダと白熊第XX話+

---(begin 2007年11月15日追記)-----


パンダねたは、この記事以外に下記のものがあります

もあります。


---(end 2007年11月15日追記)-----

産科医絶滅史21巻〜ベッドがない奈良廊下で〜
http://society3.2ch.net/test/read.cgi/hosp/1162050918/345

345 :卵の名無しさん : :2006/11/02(木) 01:34:46 id:XNkQjNr60
北の海にはときに幻の大都会が出現します。
人はそこは聖人賢者の住む海市であるといいます。

北の海に浮かぶ絶海の孤島に小さな動物園がありました。
この動物園でもパンダが足りず捕まえてもすぐ逃げられる繰り返し、とうとう一頭もいなくなってしまいました。
そこで困った園長さんはパンダを探しに出かけます。
この園長さんが見つけたのはもうすぐ自分の見世物小屋を開くパンダでした。
困っている園長さんを見かねて「少しの間でよければ」と言ったのです。
もちろん園長さんやお客はおおよろこび、でも園長さんは言いました。
「パンダの芸は大変難しいし一頭では大変でしょう。私がもう一頭パンダを探してきますから。
それまではあなたは園にいてくれるだけでいいんです。」、
パンダはびっくりしました。
雨の多い町では捕まえたパンダを小屋にも帰さず夜となく昼となく芸をさせていると聞くのに・・
この噂はすぐに広まりもう一頭のパンダも今度は簡単に見つかりました。
優しい園長と良いお客に囲まれて二頭のパンダは芸を始めました。

実は島の動物園にいないのはパンダだけではありませんでした。象やライオンも数が減っていたのです。
象やライオンはパンダに比べれば数は多いのにそれでもなかなか捕まりません。
園長さんもお客さんも動物達がどれほど大切なものか良く分かっていたのです。

頭目のパンダも無事に島の動物園にやってきて、最初のパンダが自分の小屋に帰る日が来ました。
お客さんたちはやさしくパンダを送り出しました。

えさが少なくても、芸が難しくてもお客の拍手があればいくらでもやって見せるのに・・
そう思いながら今日も動物たちは気難しい客を相手に芸をします。
蜃気楼の動物園で働くことを夢見ながら。>