人間が消えた後の地球を妄想する
猿の惑星とか「世紀末的」なSFだと人類がいなくなったあとの光景を描写したりしているけれども、
もうちょっと綿密に考えてみましょう、という趣旨の本が出るようだ。
もし明日,全人類がいなくなったら,マンハッタンの摩天楼が姿を消す日もそう遠くはない。ニューヨークのコンクリートジャングルがどのようにして本物の森に還るのか,ワイズマンの筆はその過程を描き出す。ワイズマンいわく「道路やビルなどインフラの大部分は人類が消えた直後から崩壊が始まる」。道路の清掃や維持管理をする人が消えると,大通りや高速道路は数カ月のうちにひび割れ,ゆがみ始める。数十年たつと,多くの住宅やオフィスビルは倒壊する。
一方,ありふれた物の中には驚くほど長い間朽ちないものもある。ステンレス製ポットは数千年たってもそのままかもしれず,かつて台所だった雑草茂る小山に埋まっていれば,よりよく保存される。プラスチックの中には数十万年後も無傷のものもある。微生物が進化し,それらを分解して“エサ”とする種が登場するまで,変わらぬ姿を保つだろう。
アラン・ワイズマンに聞く もし人類が消えたら地球は?
プラスチックが残るのは何となく知っているところであったが、
「プラスチックを食べる細菌が出現するかも」というのはちょっとおもしろいなあ。
考えつかなかった。
訳書は来春出るらしいが、原著は The World Without Usか。
挫折しそうだけど買ってもいいかな……。
- 作者: Alan Weisman
- 出版社/メーカー: Thomas Dunne Books
- 発売日: 2007/07/10
- メディア: ハードカバー
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