「学生の政策が産科医不足を救う!? 助産師の活用・復職支援を」

助産師の活用・復職支援を
 参加した20チームの中から最優秀賞に選ばれたのは,チーム「Creative Change」による「産科現場における助産師の活用・復職支援」。今問題となっている産婦人科医不足の改善策として,中核病院を中心とした助産師派遣制度の確立と,教育研修による潜在助産師の復職支援を提案した。その背景には,わが国での出産の95%は助産師単独で対応できる自然分娩であることがある。もちろん,リスクに応じてスムーズに助産師と医師が協力し合える連携体制の強化も政策案として盛り込まれた。


 決勝での審査を務めたのは池上直己氏(慶大),河北博文氏(河北総合病院),南淵明宏氏(大和成和病院),堀江正弘氏(政策研究大学院大)。審査員全員一致で選んだ本政策案について堀江氏は「問題設定と,それに対するアプローチがわかりやすく,考え方も非常にインプレッシブ」と評価した。
医学書院/医学界新聞【模擬政策立案コンテスト「GEIL2007」開催】(第2754号 2007年10月29日)


かなりロクでもない感じだけど、本気なのかなあ。

「産科現場における医療従事者の復職支援・分担効率化」
(Creative Changeチーム)

□□■政策案概要
 現在、日本の産婦人科は、
 ?診療科別で特に医師充足率が低い
 ?出生時に誰もがかかわるため多くの国民にかかわる
 ?近年訴訟件数が多い
ことで特徴付けられる。また、人手不足に起因する産科従事者へのしわ寄せは、労働時間の増加や労働内容の負担増となって現れ、現場への魅力を失わせ、離職の増加と新規就業者の減少、結果としてのアクセス悪化を招く。解決が急務な診療科である。

 そこで、産婦人科・産科現場の人手不足を解消するために、今後整備されていく「拠点病院−診療所」の集約化と関連させ、


 ?産科医療従事者(産科医師、助産師)の増員


 ?産科医療従事者(産科医師、助産師)の業務の分担を意図し、


 ?潜在助産師の復職のための研修の充実


 ?拠点病院を中心とした助産師の派遣制度


 ?医師−助産師の協力体制の強化
を実施する。

GEIL2007最優秀政策案「産科現場における医療従事者の復職支援・分担効率化


産科医どうやって増員するとか、どうやって負担減らすか、とか書いてあるようには見えないな。
うーん。