大奥(3)


前作では有功が家光の側室になるところまでを書いて終わっていたが、
今作では家光が子を為すところまでを書いている。

最後の一コマでこの先の展開にいろいろ期待させるところで終わるのは、よしながの進行能力が高いんだろうなあ。

よしなが女史はどこかのインタビューで「人の尊厳が一枚ずつ剥がれるような話が好き」と語っていたが、
大奥に関しては家光が徐々に威厳を得ているように見える。最後で何か落とされるのだろうか。


1巻の最後で「没日録」を書いている老人が出ていたが、3巻の最後で青年期の老人が出てきた。
1巻の複線を地道に回収しつつテンションが落ちず、期待を持たせて終わるのは立派。

4巻はまた来年末かなあ……。長いが待ちましょう。



大奥 第3巻 (ジェッツコミックス)

大奥 第3巻 (ジェッツコミックス)