産科の予約は10ヶ月前から

id:Yosyan先生のところのコメント欄で興味深いコメントがあって、「あとで書こう」と思っていたら本家に先を越されたのだけれども、興味深いので重複を恐れずに書く。

TOMTOM 2008/05/04
>首都圏で目指されそうなところはやはり東京でしょうか。東京がそんなに余裕があるとは間違っても言えませんし、

ご指摘の通りで、東京も余裕ないです。皆様ご存じの通りで東京も既に分娩取扱の病院は大分少なくなっています。

>検診にきちんと来て分娩予定日をおさえている普通の妊婦

も、最早「分娩予定日をおさえる」こと自体、“常識ある”人にとってすら困難になりつつあります。
 私は東京都23区の東半分の某所で開業していますが、最近弊院スタッフの一人が妊娠しまして、彼女は私から産科の惨状を散々聞かされていたものだから急いで受診に行きました。月経が2週間遅れたかどうかというタイミングです。すると、「キャンセル待ち」になるギリギリの所だったそうです。
 市井の一般の人々にもこういう情報に通じてる人は少なからずいて、彼女たちは「あれ?」と思うとすぐ分娩予約を取りに来るらしいのです。で、その後月経が来ると、キャンセルする。「キャンセル待ち」とはそういう意味で、分娩申込だけなら既に10ヶ月分以上の行列ができているという事です。キャンセルがいるから成り立っている引受数なのに、そこに野良妊婦なんてとんでもないでしょう。
 関係ないですが、最近私の周辺のめざといお母さん達は、妊娠に気づくとまず分娩予約、続いてすぐに(出産前に)保育園の申込をしています。これ、東京の話です。

「産科の予約はそのうち10ヶ月前になる」という冗談があるけれども、東京はすでにそれに限りなく肉薄してるのかあ。

予約はまあ今のところ無償ぽいけれども、そのうち「とりあえず予約する」というプレ妊婦が増えるだろうから、どっかで破綻するのは容易に予想が付く。
下手したら整理の直後に予約したり、あるいはさらに11ヶ月以上先に予約するよーになると「明らかにアホっぽい」となるだろうから、そこでアクセス制限として「予約金として金XX万円頂きます」になるんだろうな。
これはなかなか病院の財政に貢献しそうだが、どっか始めないかな。

tokyo在tokyo在 2008/05/07
東京西部=住宅地もまた同じで、生理がおくれたくらいのタイムングで予約しないと、その病院で分娩できません。予約できなかった人で、以後は検診うけれらないと思い込む妊婦さんもいます(結果として飛び込み出産)。

 東京だけではないでしょうが、分娩とらない産科+助産院が多いことも拍車をかけています。
 宮内庁病院は無理ですが、公務員共済関係の病院が穴場と井戸端=ケータイ会議では広まっています。

BugsyBugsy 2008/05/07
>宮内庁病院は無理ですが、公務員共済関係の病院が穴場

 へい 人もうらやむ都共済青山病院が閉鎖した時には巷の女性はどっかんどっかん騒いでいました。マスコミはだんまりです。
 お産の御三家も分娩数制限がきつくなって希少ブランド化しています。
 紹介状を脅迫状のように書いて差し上げても分娩予定が一杯で断られるようになって久しくなりました。「余り期待しないで下さいね。」とは言うのですが、泣きつかれて仕方なく書いています。でもダメなときはダメですね。
 老人が患者の主体であるオイラでも何らかの伝手にでもなるかな、と思われるんでしょうね。相当酷い局面になってます。

「金を積んだら御三家も何とかイケル」という風な認識を持っていたのだけれども、紹介状制で、かつ紹介状あっても駄目なのか……。
これは当方の認識より一段階厳しいな。

それはそうと、東京西部でもやっぱり予約が厳しいのか。
日野病院が産科辞めたし、どんどん厳しくなってるんだろうなあ。

東京も崩壊間近って感じなんだろうなあ……。