日本軍の失敗分析

おもしろそう。ロジ無視は日本の伝統だね。

日本人の行動特性は変えられないのだろうか, 2006/3/6

旧日本軍がどうして第二次大戦で負けたのか、ターニングポイントとなったミッドウェー、ガダルカナルなどいくつかの代表的な戦いのケーススタディを通じてその理由と、失敗から得られる教訓を導こうとしている。
ケーススタディを通じて、

(1)自らの価値観への傾倒と過信、

(2)論理性の不足を補うための精神論への依存、

(3)対外的な情報収集能力のなさ、

(4)組織の硬直化、

(5)組織内のコミュニケーション不足

など、現在の官僚組織にも通ずるような問題点を明らかにしている。一番なるほどと思ったのが、米軍と日本軍の比較で、日本軍には遊びがなかったという指摘。すべてが順調に進むことを前提に、余裕のないスケジュールと兵站で作戦を組み立てるといった物理的な余裕のなさだけでなく、戦時中にテニスを楽しむなど米軍の持つ精神的な余裕のなさの両方を指しているのだが、これも現代の日本人に通ずるところである。国民性と片づけてしまえば元も子もないが、何とかならないものだろうか。

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

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金融の決済システム(インフラ)の欠如も似た面があるという指摘があるが、これも読むか。