育英会の返済滞納すると信用情報にキズ
そろそろ学生ローンという名前にするのはどうだろうか。
大学生の約3割に奨学金を貸している日本学生支援機構が、全国の銀行などでつくる信用情報機関に滞納者情報を通報する滞納防止策に乗り出す。
機構や文部科学省によると、新制度は、悪質な滞納者をなくすため、「一定期間滞納すると、信用情報機関に知らせる」ことを条件に貸していく。どの時点で通報するかは検討中だ。今のところ、10年度の新規貸与者から対象にする方針で、すでに利用している人にも適用できないか検討している。
06年に6カ月以上の滞納者を対象に行った調査では、滞納の理由は、「低所得」の45.1%がトップで、次いで多かったのが「借入金の返済」の25.3%。借金の返済に追われ、奨学金返済がままあならない状況が浮かび上がった。
このため、機構がつくった有識者会議が今年6月、信用情報機関の活用を提言。滞納者に過剰な貸し付けをさせずに多重債務化を防ぐことは、「教育的観点から極めて有意義。また、返還能力の確保につながる」としていた。(大西史晃)
ふーん、建前としては借金返済のために育英会が後回しになっているということになってるのね。
有識者会議の構成員一覧どこだろうか。
委員名簿
- 市古 夏生 お茶の水女子大学教授 (座長)
- 加山 勝俊 社団法人しんきん保証基金常務理事
- 黒葛 裕之 関西大学教授
- 小林 雅之 東京大学教授
- 斉藤 鉄生 早稲田大学学生部奨学課長
- 白井 淳一 信金ギャランティ株式会社代表取締役社長
- 宗野 恵治 弁護士
- 濱中 義隆 独立行政法人大学評価・学位授与機構准教授
- 藤村 直 三井住友銀行融資管理部長
(五十音順・敬称略)
金貸しと弁護士が混ざっておるな。
議事録は「委員」とだけあって無記名だ。
「私どもの大学では」とあるのは、早稲田の人だな。
○委員 今後、住民票の提出の義務付けについて検討するとのことであるが、これによって住所の捕捉が出来るという観点から導入を検討するのか。
○機構 その通り。居住地が分からないと法的処理も実施できないが、住民票を提出させれば、役場照会等により住所の把握は可能となるものと考えている。
これは盲点。
しかし、最近は卒業時点で住民票を取るらしい。惜しい!
○委員 いろいろな借金やローンのリストの中に、奨学金が上がってくるのをほとんど見たことがない。ローンとは別の意識で奨学金を借りている人が多いのではないか。借入金と捉えてもらうにはどうするかを考える必要がある。
学生ローンって名前にするといいと思うよ。
以下議事録全文(長い)