研修医の計画配置

そうか、東京は研修医が減るのか。大変なことだなあ

医師の臨床研修制度の見直しを検討する厚生労働省医道審議会医師分科会が2日開かれた。厚労省都道府県別に上限を設ける研修医の定員について、人口分布や地理的条件などを利用した上限枠の設定方法を提示し、大筋で了承された。

同方法を用いた試算では、東京、大阪など5都府県で研修医の採用数削減につながった。都市部の一般病院に研修医が集中することを避け、地域偏在の解消を狙っている。

 今後、厚労省は今月中旬に一般からの意見募集を開始。4月にも省令改正など必要な手続きを行う。22年度から研修を受ける研修医への臨床研修から適用する方針。

 厚労省は、人口分布や地理的条件などを使った方法で、平成20年度の都道府県別の研修医の採用実績数を基に、都道府県ごとに募集定員の上限数を試算した。

 試算では、前年の採用実績と比べて、減少割合が最も大きかったのは京都で、30.8%。次いで、大阪13%、福岡10.3%、神奈川7.9%、東京3.8%となった。同省は新制度導入後も、ほぼこの試算通りになると予想している。

 医師不足問題を受け、研修制度見直しを検討していた厚労省文部科学省の検討会は2月18日、都道府県や病院ごとの募集定員の制限と必修の診療科目の削減など盛り込んだ提言をまとめた。