切れ味の良い記事を連発する毎日新聞

「奈良妊婦死亡:搬送先探し、診断不正確で遅れか」
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/m20061020k0000e040067000c.html

子癇(しかん)発作であると伝えられたため、それに対応できる病院を探したと証言している。同センターは「脳内出血と正確に診断されていれば、別の病院に打診し、もっと早く搬送先が見つかったはず」と指摘。大淀病院で「脳内出血」と診断されなかったことが、転送先の決定を遅らせた可能性がさらに強まった。

えー、何を根拠に。

毎日は凄い記事をコンスタントに掲載しているが、朝日もしっかり狙撃している。

「意識消失後、1時間20分放置 奈良・妊婦死亡」
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200610200036.html

妊婦は意識を失った後、約1時間20分も治療を受けずに放置されていたことが、朝日新聞が入手した同病院の看護記録でわかった。主治医らは単なる失神と判断し、病床を離れていた。その後の激しいけいれんについても、主治医は妊娠中毒症患者が起こしやすい「子癇(しかん)」と診断。瞳孔の拡大など子癇とは異なる症状も出たが、脳を検査しなかったという。

誰かが看護記録を売ったのかなあ。
この記事も、「検査すると良くなる」という前提が見え隠れしているが、はて、本当に改善されたのだろうか。

「放置」という表現を最初に使ったのは誰か、というような話も出ているが、もしかして朝日新聞が最初に使ったのかしら。

一方で医師会は

「病院の判断「問題ない」 妊婦死亡で県産婦人科医会」
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=soci&NWID=2006101901000773

 会議では大淀病院の院長から事情を聴いた同医会の平野貞治会長が経過を報告。その結果、妊婦の異常を分娩時のけいれんと診断した大淀病院の対応に問題はなかったとの意見で、大筋で一致したという。
 大淀病院によると今年八月、分娩中の高崎実香さん(32)が頭痛を訴え意識不明になったが、主治医はけいれんと判断しコンピューター断層撮影装置(CT)にかけなかった。妊婦は脳内出血で死亡。病院側は17日の記者会見で、脳内出血を疑わなかったことについて「結果的に判断ミスだった」と認めている。

「病院の判断「問題ない」妊婦死亡で県産婦人科医会」
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2006101900196&genre=C4&area=O10

というようなコメントを出している。病院長はなんでこんな弱気になるかね