ゴサインタン―神の座 (文春文庫)

少し前にbookoffの105円コーナから救出。
弥勒 (講談社文庫)は救いの無い描写が続き最後にほんの少し救いがあるだけで読むのが辛かったが、これはだいぶ読みやすい。

共同体の再構築、魂の救済、というあたりがテーマなのかなあ。
半ばほどの、林業、農業、養鶏を始めるあたりで、魂の浄化や救いがある感じがして大変良い。
ネタバレになるので詳細は書かないが、最後の方で、つい主人公のいる場所がゴサインタン―神の座 (文春文庫)の舞台であるパキスムに通じているような錯覚を覚えてならない。