山形大学の女性准教授が「ネットで中傷された」として裁判

損賠訴訟:「ネット上で中傷」 山大准教授、男性に賠償請求−−山形地裁 /山形

 ネット上で中傷を受けるなど名誉を傷つけられたとして、山形大准教授の女性が岐阜県に住む
男性に対して300万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が10日
山形地裁(光岡弘志裁判官)で開かれた。男性は欠席し、即日結審した。
判決は6月29日に言い渡される。

 訴状によると、被告の男性は04年3月、女性が運営するホームページ(HP)と男性の制作する
HPを相互にリンクしてほしいと依頼。女性が被告のHPの技術的な不都合を指摘すると、
男性は女性を侮辱するようなメールを送りつけてくるようになった。女性がそれらのメールを
自身のページで公開すると、男性は女性がHPを開設する国立大学にも再三メールで削除を要求。
更に、女性のHPやネット上で女性に「変態科学者」「オバタリアン」などと中傷を繰り返した。

 女性は男性を名誉棄損容疑で告訴し、岐阜地裁高山支部は昨年12月に男性に罰金の
略式命令を出した。

 女性はネットを通じて被害の範囲が広がったとして、HPを開設する大学や所属する山形大にも
迷惑をかけたことも重視して提訴したという。

 女性は「世間には組織を攻撃すれば、主張が通るという風潮がある。
しかし、逆にリスクが高まるのだという前例を作りたかった」と話した。【林奈緒美

毎日新聞 2007年5月11日
山形:MSN毎日インタラクティブ
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamagata/news/20070511ddlk06040281000c.html

いやー、山形大学&女性&准教授&ネットていうと一意に確定するから名前伏せてもしょーがないような……。