ノーベル賞に事前調査はあるか否か
■ 2002年ノーベル賞
(10/10)田中さん、日本人科学者から5月にヒアリング
ノーベル化学賞の受賞が決まった島津製作所の田中耕一さん(43)は10日、今年5月にノーベル賞選考委員会に関係する日本人科学者から、ヒアリングを受けていたことを明らかにした。田中氏は当時、ノーベル賞に先立つ調査活動とは全く気付かなかったとしているが、ノーベル賞の選考をめぐって、その一端が明らかになるのは極めて珍しい。田中氏は、日本人科学者が誰かは「名前は申し上げられない」とした。
田中さんによると、英国の研究所の出向から島津製作所に戻った今年5月に、この科学者から呼び出しを受け、研究開発の内容や技術的な問題について質問を受けた。その後も数回電話があり、さらに詳細な説明を求められたという。
科学者は当時、ノーベル賞の選考に関係していることを全く明かさなかったが、受賞決定後、このヒアリングの報告を基に、欧米の科学者が調査したと述べたという。
田中さんは「学会賞の調査かと思っていたが、まさかこんなに大きな賞だったとは」と話している。〔共同〕
誰なんだろうな、この日本人科学者