助産院からの搬送例は有意に死亡率が高い

 助産所からの搬送例の実状と周産期予後

           北里大学医学部産婦人科・小児科*
         池田泰裕 鴨下詠美 望月純子 金井雄二
        右島富士男 谷 昭博 天野 完 野渡正彦*
    (日本周産期・新生児医学会雑誌 第40巻 第3号 p553-556)


 概 要
過去5年間に北里大学病院で受け入れた助産所からの母体搬送21例,新生児搬送15例の予後について後方視的に検討した.その結果,助産所からの搬送36例中4例が新生児死亡,1例か乳児死亡であった。同時期の1次,2次施設からの母体搬送742例中新生児死亡は34例(4.6%)であったが,助産所からの母体搬送21例中死亡例は4例(19,0%)で有意に高頻度であった.助産所か分娩取り扱い基準を遵守していれば救命し得た症例もあった。助産所は周産期救急医療システムの理解を深め,関連協力病院との連携を密にする必要があると考えられた


おもしろい。