奈良の産科受け入れ状況についての質疑応答が面白い


この報告書に対して調査した人がいた。

妊婦搬送中死産:医師不足対策限界も 遺族は内容批判−−調査委最終報告 /奈良
 橿原市の妊婦死産問題を受け、県の調査委員会(委員長、荒井正吾知事)が9日まとめた最終報告。
1次救急輪番の整備など以外にも、コンピューター画面上で診療可否を確認できる「救急医療情報システム」の
情報更新頻度の増加や、市町村消防の広域化による消防力の充実・強化など多岐にわたる対策が示された。
しかし根本的な医師不足対策では限界も垣間見えた。【中村敦茂】
 他に盛り込まれた対策は、▽救急救命士の養成や訓練▽近隣府県のドクターヘリの広域活用と県独自の導入の検討
▽市町村に妊婦健診の公費負担回数増の働きかけ▽妊婦に対する受診指導の強化や啓発の充実−−など。

【大阪に】★青木絵美タンを讃えるスレ7★【潜伏】
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/hosp/1190956557/562

562 :卵の名無しさん : :2007/11/10(土) 17:16:52 id:rOZSmM+C0
妊婦搬送中死産:医師不足対策限界も 遺族は内容批判−−調査委最終報告 /奈良
http://mainichi.jp/area/nara/news/20071110ddlk29040570000c.html

 橿原市の妊婦死産問題を受け、県の調査委員会(委員長、荒井正吾知事)が9日まとめた最終報告。
1次救急輪番の整備など以外にも、コンピューター画面上で診療可否を確認できる「救急医療情報システム」の
情報更新頻度の増加や、市町村消防の広域化による消防力の充実・強化など多岐にわたる対策が示された。
しかし根本的な医師不足対策では限界も垣間見えた。【中村敦茂】
 他に盛り込まれた対策は、▽救急救命士の養成や訓練▽近隣府県のドクターヘリの広域活用と県独自の導入の検討
▽市町村に妊婦健診の公費負担回数増の働きかけ▽妊婦に対する受診指導の強化や啓発の充実−−など。
 医師不足対策でも、県立病院医師の処遇改善や県立医大を卒業後一定期間、県が指定する医療機関で従事することを
条件とした奨学金の創設などを打ち出した。しかし、荒井知事は「地域ではなかなか手の届きにくい事項だと感じた」
医師不足対策に最も地方の限界を感じたと打ち明けた。報告書には、医学部の定員増や無過失補償制度、
三者による死因究明制度の創設など国への要望が並んだ。
 一方、昨年8月に大淀町大淀病院で、分娩中に意識不明になり、19病院で転送を断られた末、死亡した
五條市の高崎実香さん(当時32歳)の義父憲治さん(53)は「声が届かなかった。残念で仕方ない。
今回の問題の原因は、県立医大で収容できなかったことにある。何が何でも県内で収容を目指すという方向で
議論がなされなかった」と報告の内容を批判した。

産科医絶滅史48巻〜君、死に給う古都無かれ〜現在74
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/hosp/1193474603/764-767n


764 :卵の名無しさん :sage :2007/11/10(土) 22:01:27 id:uvZwZeKn0


ttp://www.pref.nara.jp/imu/2007-8ninpukyukyu/dai1kai/siryo/2.pdf
広域災害・救急医療情報システムに参画している病院の産婦人科の受入可否等について(8月29日)

ttp://www.pref.nara.jp/imu/2007-8ninpukyukyu/dai1kai/siryo/7_bunpu.pdf
奈良県産婦人科医療機関の分布

ttp://www.pref.nara.jp/imu/2007-8ninpukyukyu/dai1kai/index.html
「2007年8月奈良県妊婦救急搬送事案調査委員会(第1回)」において示された
2007年奈良妊婦救急搬送事案の経過と、奈良県の産科崩壊の現状

で、知事の記者会見から発言を拾ってみる。

ttp://www.pref.nara.jp/chiji/teirei/h19/h19-09-07/index.html
>例えば2時57分の医大附属病院と救急のやりとりで、窓口が医事委託職員ですが、
特に消防救急と産科の救急の窓口は誰がなるのか、誰がなればいいのか。現実には医事委託職員の
場合が多く、ナース、あるいはドクターができればいいんですが、それは現場に任されている
ことです。 医事委託職員かナースかドクターということですが、ドクターは先ほどの資料4に
あるように診察にかかりきりですので、しょっちゅう入ってくる応答に出るのは無理です。
現実には医事委託職員かナースになるというので、この窓口の体制をどうするかという問題が
あるということです。ドクターが直接受けたら、「妊娠何週ですか。」とか必要な状況を
聞いた上で、受け入れの詳細判断ができる可能性があるわけですが、ドクターが忙しいことが
多いので、その点をどう解決するかという問題設定をさせていただきました。


>それと大阪府では、産科医が1,100人おられるわけですが、奈良県は資料では70数人です。
「1,100人の産科医がおられても十分な1次救急はできません、困難です。」ということです。
現実に今までは開業の診療所が比較的多かったので、1次救急はそちらでやってもらって
いましたが「これから開業される診療所は減ってきているので課題です。」と。


765 :卵の名無しさん:2007/11/10(土) 22:14:58 id:uvZwZeKn0


ttp://www.pref.nara.jp/imu/2007-8ninpukyukyu/dai1kai/siryo/1_keika.pdf
妊婦救急搬送事案の経過(平成19年8月29日)

ttp://www.pref.nara.jp/imu/2007-8ninpukyukyu/dai2kai/siryo/siryou2.pdf
過去1カ月間の救急医療情報システムの表示(8月分)

ttp://www.pref.nara.jp/imu/2007-8ninpukyukyu/dai2kai/siryo/siryou18.pdf
県立医大の入学者数及び卒業生の卒後研修先の状況
入学者数が、平成15年から19年の間で奈良県117人、大阪府205人なのね。

ttp://www.pref.nara.jp/imu/2007-8ninpukyukyu/dai2kai/index.html
2007年8月奈良県妊婦救急搬送事案調査委員会(第2回)の概要


で、知事の記者会見での発言。
ttp://www.pref.nara.jp/chiji/teirei/h19/h19-09-21/index.html

産婦人科医は現実には休日・夜間の救急はされていないわけで、奈良県の開業医は、
資料17(新しいウィンドウが開きます)のとおり、平日の夜間診療をされている診療所は
ありません。土曜日の午前中は診療されていますが、土曜日の夜になるとされていませんし、
日曜日の昼間は2件だけで、夜はどこも診療をされていません。したがって、平日の夜や
休日については、一次救急の飛び込みもできない状況になっています。


>開業医も参加した一次救急輪番体制の必要性は、随分強く病院側から意見が出ました。
「ぜひこういうものが必要である。」、「他の県でもやっている。」、「県が財政負担をして、
できるならしてほしい」ということがありました。一方、医師会からは、「開業医が
参加しないとでき上がらない制度であり、北和、中南和に熱心な開業医もおられますので、
この検討会に参加して前向きに考えていきたい。」という発言がありました。



766 :卵の名無しさん:2007/11/10(土) 22:16:59 id:uvZwZeKn0

765続き


>対応策7ですが「ドクターヘリ」は、今、奈良県にありませんので、和歌山県のドクターヘリを
時々借りていまして、1回について約30万円ぐらいの費用を奈良県が支払っています。しかし、
和歌山県で1台ですので、利用が南部地域に限られます。来年、大阪府に「ドクターヘリ」が
入りますので、空きのときに広域的活用をさせていただくと、奈良県の北和地域、場合によっては
全域がカバーできる可能性があります。その負担問題も含めて、「奈良県のドクターヘリができる
までは、財政的な負担も含めて協議させていただきたい」という提示案ですが、これについては
奈良県大阪府との関係でありますので、「これはこれで進めたらどうか。」ということでした。


>、「産科医も参画した一次救急体制が必要だ」ということは、奈良県の病院関係者の人、大阪府
産科の方、医師会の方、大阪府の救急の責任者の方が何度も言われました。その発言の内容は
総じて、前向きなように受けとめられるかなという解釈をしているところであります。


ttp://www.pref.nara.jp/chiji/teirei/h19/h19-10-05/index.html

そして、このような発言もあり。
厚労省の方から、「奈良県産婦人科医が、74人ということですが、これが不足してるのか
どうかという点については、必ずしも最下位ではありません。もっとひどいところも実はあります。」という発言



767 :卵の名無しさん:2007/11/10(土) 22:27:23 id:uvZwZeKn0


ttp://www.pref.nara.jp/imu/2007-8ninpukyukyu/dai4kai/4siryou3.pdf


ttp://www.pref.nara.jp/chiji/teirei/h19/h19-10-19/index.htmlにおいて、

記者:
 「未受診妊婦の調査結果」についてですが、このような調査というのは、
他府県などでも同種の調査があるのでしょうか?
担当課:
 ありません。
記者:
 「奈良県が初めて実施した。」ということの理解でいいでしょうか?
担当課:
 はい、そうです。県によっては、例えば、神奈川県とか、ごく一部で
周産期ネットワークの中に組まれている中で「どれだけの飛び込み
出産があったか?」という調査はあったと新聞報道で聞いています
けれども、全県的にそういう調査をやったというのは、聞いていません。


自画自賛する「未受診妊婦の調査結果」。

>平成18年の分娩件数11531件の内、分娩まで1回も妊婦検診を受けた
ことのない妊婦は16名である。
とのことでした。
サンプル数が少なすぎて議論の対象にならないですね…。