数百万払えば、産科医師が複数いる御三家で産科医療が受けられるという話。


id:Yosyanさまのところのコメントに何連発かでトラックバックしてしまって恐縮していました。
ちょっと間を開けてほとぼりが冷めたということにして、再度引用。


「一般人父親ですが」さんの奥様が御三家の一つで健診を受けて、あまりの環境差に愕然とした、という話が書かれている。数百万かかるが、まあしょうがない出費であろう、という論調です。


Med Lawさんは「数百万払う人がいるから、他の人が医療を受けられない」と書いている。

ある一面では好待遇の病院が他の病院から人を吸い上げているから、という面もあるだろうけれども、
吸い上げてる数以上に逃散していると思われるんで、必ずしも100%そうだという訳ではなさそう。


相対的に他の人が産めた可能性を数百万円で競り勝っているという面は無きにしもあらずかなあという気はするが、まあショウガナイヨネ。

医療水準が全体的に低下していった場合、良好な環境での医療を買うのに必要な価格が上昇するのはやむを得ないことだろうし、それを「他者を押しのけている」と表現しても詮無いことな気がするんだよなあ。
個々人の責任ではなく医療政策の責任というか……。

一般人父親ですが 2008/01/09 21:21


ずっと医療崩壊をROMしておりましたが、少し書かせてください。
今度二人目が6月に生まれる予定で、都立豊島の分娩休止、余波で都立大塚が限界ぎりぎりの状態と言うことで、大事をとり、御三家といわれる病院のひとつの産科で検診を受けています。

先日妻に付き添って(私が)初めてその病院にいきましたが、
各地や2chの産科医絶滅史スレで語られている事が嘘のように、
産科の先生が多数いて、予約制で待ち時間皆無、院内も落ち着いていて、混雑とは皆無という状態を見ました。


6年前長男の時は世田谷にある某大学の関連病院でしたが、予約しても2時間待ちの状態。

先生も常に忙しく、長男も深夜に生まれたのと深夜に他に3人の分娩があったため、多分そのまま朝を迎えて外来を担当したはずです。

そういう状況と比べて凄く衝撃を受けました。


今回のその病院もかなり早い段階での分娩予約を行っている状況なので、
御三家と言われている病院も近々と言うことなのかなと思っています。

病院勤務内科医様が書かれていますように、本当に子供を授かるというのは贅沢な事になってきたと実感しました。

検診から入院、出産、退院まで、100万単位でかかりますが、これは医師の下で子供を出産という環境を手に入れるためには、必要なことだと思っています。


Med_Law 2008/01/11 05:46


一般の人の感覚は、”一般人父親ですが”さんレベルなのでしょうね


予約制で待ち時間皆無ということの意味を理解しておられない様子ですので、一言


(診療可能患者数)=(診療時間) ÷ (一人の患者の必要診察時間)


という簡単な算数を考えれば、この御時勢で患者数を相当数削っている結果が待ち時間の減少ということです。
医療資源が限られている中、貴方たち夫婦の権利主張が、他の夫婦の権利行使を妨げている(診察さえ受けられない)という現状を理解して、その権利を得たことを感謝しないといけません。