sankeiの助産師記事

またありがちな助産マンセー記事かなあ。
最後の方で多少留保が付くようになったのが変化か

 出生数が全国一の3万2000人余りにのぼる横浜市では、市内の助産所11カ所での出産が年間計約750件と、大病院に匹敵している。それでも、母親とじっくり向き合ってくれる山本さんのような助産師は数少ないという。

 助産師が介助できるお産は、正常な経過をたどるものに限られるが、お産に緊急事態はつきもの。尾ノ上さんも依澄ちゃんの出産時に思いがけず多量に出血し、嘱託医が駆けつけた。2人目は山本さんとも相談し、助産院と提携する診療所で出産する。

 助産所は「自然なお産」にこだわるあまり、異常が見つかっても病院への搬送が遅れ、母体や新生児を危険にさらしてしまうケースが指摘されている。医師は助産師の業務を軽視する風潮があり、両者の確執も目立つ。昨年4月に施行された改正医療法では、助産所に対し、緊急事態に備えて医療行為を嘱託する産科医と医療機関を確保するよう義務づけたが、両者の連携はなかなか進まない。

 横浜市では、担当者が市内の助産所を訪ねて問題点や要望を洗い出すとともに、助産所と連携して緊急時に医療を行う嘱託医療機関を引き受ける病院に1カ月10万円の奨励費を出すなどの産科医療対策事業を実施している。

 山本さんは、かつて横浜市内の大学病院に勤務し、医療機関の判断が遅れて母子ともに危険な状態で搬送されてくるのを目の当たりにしてきた。「助産師は、医療行為が必要と判断したら一刻も早く医師にバトンタッチすべきで、自分の力を過信してはならない。助産師と医師にはそれぞれ役割があり、限界がある」。自戒を込めてそう語った。>