大野病院事件控訴断念か

一審判決で確定するといいねえ

検察が控訴断念の方向 福島の大野病院妊婦死亡事件の1審無罪判決
2008.8.28 12:31

 福島県大熊町の県立大野病院で平成16年、帝王切開で出産した女性=当時(29)=が手術中に死亡した事件で、業務上過失致死罪などに問われた産婦人科医、加藤克彦医師(40)を無罪とした1審の福島地裁判決に対し、検察当局が控訴を断念する方向で検討に入ったことが28日、分かった。

 検察側は公判で「直ちに子宮を摘出すべきだった」と主張したが、1審判決で鈴木信行裁判長は「根拠となる臨床症例を何ら示していない」として、立証不備を指摘した。

 大量出血の予見可能性など検察側の構図を一部は認定したものの、「標準的な措置だった」と過失を否定して、禁固1年、罰金10万円の求刑に対し無罪を言い渡した。

 控訴断念を検討し始めたのは、主張の前提となる臨床例の提示や新たな鑑定人の確保が困難なためとみられる。

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