スポニチは中々よい記事を書くな

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060825k0000m040133000c.html
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2006/08/25/01.html

スポニチの記事すごいまともだなあ。記者クラブに入ってない気がするけどそのせいで独自取材してる、というのが背景にあるのかしら。

堀院長は報道陣に、助産行為を行っているのは「ベテランの看護師や准看護師」とした上で「うちだけが特殊ではない。必要悪だ。もしやめたら、明日から妊婦の出産を断らなければならない」と主張した。看護師による内診が始まったのは開業して間もない1960年ごろで、少ない医師と助産師で対応するための措置だったという。


「日本一の産婦人科で看護師が助産行為」
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060825k0000m040133000c.html

毎日のは頭の悪い御用マスコミって感じが濃厚

Q&Aの部分はちょっと興味深い。

 県警生活経済課によると、捜索と並行して行われた任意聴取に堀院長は「准看護師らに(産道に指を入れて
お産の進行状況を見る)内診をさせていたのは間違いない。法違反とは知っていたが、当院に来た3000人もの
方を他の病院には回せなかった」と説明。一方で「夜勤帯は助産師がゼロになることもたびたびあった」
助産師が少なく、法律に基づいてやるには限界がある。厚生労働省や県、横浜市は対応策を見いだしてほしい」と
不満を述べたという。

最後のところはいただけないな。

神奈川県警の家宅捜索を受け、横浜市は25日にも、堀病院に対し医療法に基づく立ち入り検査を行う方針を固めた。堀健一院長らから事情を聴き、助産行為が適切に行われていたかを調べる。産科・産婦人科がある市内の31病院(同病院を除く)に業務の見直しを求める通知を月内にも出す検討もしている。

 また、堀病院に通院する患者の不安を解消するため、市医療安全相談窓口で電話相談を受け付ける。医師や助産師などの専門家が対応し、受け付け時間は午前8時45分〜午後5時15分。問い合わせは045・671・3500。

横浜市もバカだな。
出産受入数減ってる中でこの通達出すと副作用が凄いことになると思うのだが、そこは何も考えないのだろうか。

「無資格助産:「法律には限界ある」堀病院長が開き直り」
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060825k0000m040114000c.html

堀健一院長(78)は24日夜、横浜市瀬谷区の同病院で報道陣の質問に答え、「患者が来るのに助産師が足りない。看護師が内診をすることは必要悪だ」と強調した。今後の対応についても「(看護師らによる内診を)続けなければどうすればいいのか。看護師による内診をやめたら明日から患者を全部やめなければいけなくなる」と語気を強めた。

堀院長は看護師による助産の危険性について「分娩(ぶんべん)に入るまでを看護師にさせていたのであって、お産の取り上げは医者がやっていた。看護師が内診をしてもお産の安全性に影響はない」と主張。さらに「ウチだけが特殊なのではない。ほとんどの病院でもやっている。この機会に法律を見直さないと立ちゆかなくなる」と持論を展開した。

院長gj


末尾のところもちょっと興味深い。

厚労省看護課は「助産行為は特別な技能と専門知識が必要で、医師の指示下でも助産師以外はできない。安全で安心なお産を実現するため、医療機関側は適当な人数を確保して運営してほしい」と話している。

看護課長は助産師という未確認情報があるけど、ホントなのかなあ。

「<無資格助産>一夜明け「病院変えたい」相談殺到 横浜市に 」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060825-00000031-mai-soci

 家宅捜索から一夜明けた25日朝、堀病院玄関には院長名で「ご迷惑をおかけ致しました」
「より安全なお産を心がけて参ります」と書かれたホワイトボードが立てられた。この日は
「戌(いぬ)の日」で着帯式が行われ、待合室は妊婦らでいっぱいになった。娘が妊娠10カ月という
大和市内の主婦(53)は「娘夫婦から『病院を変えたい』と連絡があった。心配だから先生に話しに来た」
と顔をこわばらせた。
 横浜市の電話相談窓口には「堀病院に通院しているが、不安だから病院を変えたい」「他の産婦人科
通院しているが心配」などの相談が相次いだ。担当職員は「近隣の産婦人科病院などにも電話が
殺到しているようだ」と話している。

クケケケ。近隣で通達の基準満たしてる病院があって、かつ受け入れてくれるなら転院すればいいんじゃないのかのう。


横浜市、堀病院を立ち入り検査 無資格内診事件」
http://www.asahi.com/national/update/0825/TKY200608250165.html

このため、県警は給料が高い助産師の雇用を抑えることで経費を節約し、高級車などによる入退院時の送迎、フットマッサージなど、妊婦を集めるためのサービス面に経費を回していた可能性もあるとみて調べる。

記者クラブに出入りする御用マスコミの書く記事はつまらないな。朝日新聞ウンコ。



「無資格助産行為、出産現場は違法日常化」「“割安”看護師が代役」
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060825ik05.htm

 厚生労働省はこうした助産行為を「違法」とする通知を出してきたが、出産現場の一部では今も同様の違法行為が行われているとみられる。(生活情報部 榊原智子、森谷直子、横浜支局 山内竜介)


「恒常的な人手不足背景に」「横浜市内の産婦人科医 『産科不足に拍車、懸念』」
http://www.chunichi.co.jp/00/kgw/20060825/lcl_____kgw_____000.shtml

横浜市内の産婦人科医師は、事件について、「業界は慢性的な人不足。開業医の場合、助産師だけでこなせるほど数はいないはずで、そうせざるを得ない部分があったのではないか」と話す。さらに「詳細な経過が分からないので何とも言えないが、助産師ではない人が出産に介入したために、最悪の結果になったとは言い切れない。出産には常にリスクがある」と指摘した。

 また、医師不足などで産科医療が危機的な状態にあるだけに「今回の事件で、少しでも助産師以外の看護師らに介入させている開業医が病院をやめてしまう可能性もあり、そうなれば産科不足にますます拍車がかかる。産科医療へのダメージは大きい」と懸念。「法律自体が現実に即したものになっていないのではないか」と疑問を呈した。

「堀病院長「転院させられず」と供述、横浜市は立ち入り検査」
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20060825AT1G2500O25082006.html

 横浜市は同日午後、医療法に基づき堀病院に立ち入り検査に入った。堀病院は年間の出産数が3000人に上る。病院側が患者の転院が病院の信頼低下につながると考えていた疑いもあり、県警はこうした考えが無資格の助産行為につながった恐れもあるとみている。