医療デスマーチという概念

新小児科医のつぶやき: デスマーチ・プロジェクト/

エントリー中に出てきたデスマーチ・プロジェクトが気になったので少し調べてみたのですが、大元はデスマーチすなわち死の行進からでた言葉で、第2次大戦時でナチス強制収容所ユダヤ人を強制移動させたときの手法に端を発したものらしく、日本軍が行なったバターン死の行進もそれに該当すると言われています。これをIT業界の無謀な仕事現場にあてはめたものをデスマーチ・プロジェクトと呼ぶそうです。

なるほど、「デスマーチ」という概念はIT業界人だけのものだったのか!
当方はダラダラ働いてる兼業学生なので、デスマーチとは縁がないですが、まあ、見聞きしますね。
医療崩壊について非常に良く理解出来るのは理系で研究のような何かをしているから、
かと思っていたのですが、さらには「デスマーチ」という基礎概念があったからなのかなあ、と目から鱗でした。


医療従事者、特に医師のモチベーションが低下し続け、過酷な勤務に耐え切れなくなり、病院の医療現場を辞す例が続出している。

まとめてみますと、私達国民が医療に対し、予算・人員が極めて不足しているにもかかわらず、過大な要求をし続けた、ということです。

私と同業の方、プロジェクト・マネージャー、SE、プログラマの方々であれば、これがいわゆるデスマーチ・プロジェクトと酷似した構造であることに気づかれると思います。医療現場は少なくとも20年間はデスマーチを続けていたのでしょう。メンバーの大量退職が起きるのは末期に近いとみて良いと思います。

ronSpaceさんのもとのエントリはこちら。確かに納得。