コミュニケーションのヒント

結城浩Yahoo!日記」で、「コミュニケーションのヒント」という記事があって興味深い。

「人を動かすのが難しい」というのは、自分のことを考えれば容易に想像がつきますね。

自分は人から動かされているだろうか、と考えてみましょう。
上司から命令されれば、まあ動く。
同僚から依頼されれば、動く……こともあるし、動かないこともある。

「わかったよ」と口で返事しても実際には行動を起こさない、という場合もありそうですね。


「ピープルウェア」にあった、「スターエンジニア」とか「仕
事のハブ」っていうやつだな。
仕事が一番良くできる人ではないけど、他人と他人とのコミュニケーションを仲介するエンジニアが、周りから「あいつは一番頼りになる」と思われる、という話を想起した。逆に RTT遅いエンジニアはこれから外される。

良いコミュニケーションのためには「確認チャネル」は欠かせません。
確認チャネルというのは「いま私が言ったこと、わかりましたか?」と確かめるための通信経路のことです。通信経路といってもそういう回線が本当にあるわけではなく、比喩的な概念ですけれど。
対話する相手との間に、しっかりした確認チャネルが確保できていると、コミュニケーションの質を高く保つことができます。しっかりした確認チャネルとは、何度でも相手の感情をそこねることなく「わかりましたか?」あるいは「これでいいですか?」と聞けるということです。

○しっかりした確認チャネルが確保されている対話の例:
 「このファイルは消してもいいですか?」
 「はい、いいですよ」

×しっかりした確認チャネルが確保されていない例:
 「このファイルは消してもいいですか?」
 「何度いったらわかるんだよ。いいに決まってるじゃないか!」

会話中でも適宜確認するが、会話の最後には、意図的に詳細なACKを返して、上記の引用部みたいな感じで確認をしている。

「今までの会話を僕なりに確認すると、3つのタスクが発生すると理解しました。1つめは○○○。2つめは×××。3つめは▲▲▲ですね?」という風に。

あと納期も確認してるか。
タスクと納期が茫洋としてるとバイト先では特につらいので、確認するようになった。

直接会って対話するときには「時間をきちんと確保する」のがとても大切です。
あ、直接会わなくても、メッセンジャーやチャットなどの「リアルタイムな対話」をする場合にはいつもあてはまることですね。

たとえば、上司が部下の話を直接聞くときの態度。
「私はあなたのためにきちんと時間をとっています。予定はあることはあるんだけれど、いまの時間はあなたのために十分確保してあります。必要ならばもっと延長しましょう。だから、あなたは安心してあなたの好きな順番で話してよいですよ」

これはコーチングの本にも書いてあったな。
あんまり実践できていないので反省

お仕事でメールのやりとりをするとき、用件がメールのはじめに書いてあると話が早いですね。
前置きの文章がながなが書かれていて、最後に一言「この件に関して調査をお願いします」と書いてあるのは困ります。へたをすると最後の用件を見逃してしまうかもしれません。メールのはじめに「一件、調査をお願いしたことがあります」と書いてあるだけで、メールは読みやすくなります。
お仕事メールは、最初の数行を読むだけで、用件がわかるように書きたいものですね。

これは実行している気もするな。

メールを書く時の手順として、自分の理想的には以下の手順でやっている。
実際には元気がなかったりあれこれの理由で実施できていないこともある。

  • 要件が発生したらとりあえずメールの新規作成Windowを出しSubjectを適当に書く
  • 本文に箇条書きで要件を書く
  • とりあえず推敲中のフォルダに保存する
    • 箇条書き的メールで許容される相手だったら、ちょっと肉付けしてそのまま送信する
    • politeなメールを書きたい相手だったら、元気があるときに推敲する
  • メール本文を書く気になったら、箇条書きの部分を肉付けして、「メールの先頭にある要件の要約部分」を先に書く
  • 次に、メール本体であるグダグダした日本語部分を書く

という感じか。

TODO的部分を先にメールに書いちゃってテンプレート的なメモかつ備忘にしてる、というのが個人的なポイントか。テンプレート的なものがないとタスクを処理するのがすんげー遅れる悪癖があるので重要。