僻地実習義務化

start of end of 僻地医療デスか。

全医学部で地域医療実習
体験重視、医師不足に対応
2007年05月02日 8:10 【共同通信
 山間部や離島などで医師不足が深刻化する中、文部科学省は2日までに、医学生を各地域の診療所で実地訓練する「地域医療臨床実習」を、国公私立すべての大学医学部で実施するよう、医学教育の指針(モデル・コア・カリキュラム)を改定した。

 地域医療で特に重要とされるプライマリーケア(初期診療)や在宅医療などの体験を通じ、各地で求められる医師像を医学生に伝えるのが目的。卒業生が大都市部に集中するのを抑え、過疎地域での医師不足解消につなげる狙いもある。

 地域医療臨床実習は大学の付属病院などの大病院ではなく一般の診療所や中小規模の病院、保健所などで実施。初期診療や他の医療機関との連携、各地域での病気予防活動などを体験させる。実施期間や場所などは各大学が決める。

 風邪などのよくある病気や軽いけがに対応する医師としての総合的な能力は、診療科が細分された大病院の実習では身につきにくく、文科省の専門家会議も地域医療を学生段階から体験させる必要性を指摘していた。


全医学部で地域医療実習
体験重視、医師不足に対応


ssdさんの日記でも僻地医療実習義務化について書かれていて、「義務化したら益々逃げるぜ」という趣旨になってますね。

初期臨床研修で、産科・小児科が義務づけられて、産科・小児科に進むのを考え直され、入局者が減るという逆説的な現象があると言われています。従来、へき地の医療を回していた若者は、ある意味、自分の力量を勘違いしていた「怖いもの知らず」な、一応は臨床能力の基礎のできた人間でした。(実際、へき地に出て現実を知るわけですが)
臨床能力の皆無な今の研修制度下の研修医がへき地に出れば、要らぬ自信喪失体験をするだけで、へき地医療に従事する若者は増えるどころか減る一方でしょう。