国立大が細かい金策をする時代

現状でもギリギリの経営努力は重ねている。この夏には、図書館の蔵書のうち重複する古書約4000冊を処分して約50万円の売却益を得た。

 一方で、今年度入試の志願者は前年度比約800人減の2835人に。従来は国立大が志願者の増減に一喜一憂することは少なかったが、同大は原因究明と対策づくりに乗り出している。5月には志願者が減った高校に教授が出向き、進路担当者らに事情を聴いて回った。松田理事は「減った800人分の受験料約1300万円は一般職員2人の年間給与に相当する。大きいですよ」と話す。

 これに対し、名古屋大は財務省試算で8割以上も交付金が増える完全な「勝ち組」。研究成果が出やすい理工系の名古屋工業大、豊橋技術科学大も微減にとどまる。松田理事の訴えは悲痛だ。「これからは大学間でも間違いなく格差が広がる。教員養成は学問のすそ野を支えるライフラインのはず。経済成長に役立たなければ必要ないという考えはおかしい」

教育系ってそんなに優遇する必用あるの?
理学部、工学部、文学部出身者が教育するんじゃいかんのだろうか