女性の3人に1人が失禁などの骨盤底障害

なかなか高率だなあ。

分娩無し、ケイチツ、帝王切開で比較した値が知りたいけど調べると元データどっかに出てるのかな。
日本における助産院における分娩と、病院での分娩における予後の比較も知りたいな。

【ヘルスハイライト】女性の3人に1人が失禁などの骨盤底障害


 米国女性の3分の1に1種類以上の骨盤底障害(pelvic floor disorder)があり、これら障害に年齢は大きく関与していないことが、カイザーパーマネンテKaiser Permanente(保健維持機構:カリフォルニア州)の研究で明らかになった。症状としては、頻尿、失禁や骨盤臓器脱などがみられる。

 今回の研究は、25〜84歳の女性4,000人(80%が出産経験者)を対象に実施したもので、25%が便失禁、15%が腹圧性(ストレス性)尿失禁、13%が過活動膀胱、6%が骨盤臓器脱を経験していることが明らかになった。同チームが以前に行った研究で、膣分娩で出産した人は、帝王切開や出産経験のない人より骨盤臓器脱リスクが2倍高いことが明らかになっている。

 研究著者で同機構のJean M. Lawrence氏は「この疾患は、女性の生活の質(QOL)に影響する。多くの女性は、加齢で否応なしに発生するもので、仕方ないことと考えているが、それは間違いである」と指摘。共著者のKarl Luber博士も「高齢女性に限られたものではなく、極めて一般的であり、衰弱をもたらせる疾患である。ただ、普通に語れる話題ではなく、疎外感を抱いた女性は、サポートや治療を求めようとしない」と述べている。米国では、約1,500万人の女性が腹圧性尿失禁を、1,600万人が過活動膀胱を、また、10人に1人が便失禁を経験している。

 Luber博士は、骨盤底障害の症状がある人は、女性の骨盤医療や再建外科の訓練を受けた医師に相談すべきであると助言するとともに、「治療オプション(選択肢)としては、骨盤底筋を鍛える運動療法、膣壁を支える器具、外科手術がある。現在行われている手術の多くは、侵襲性がかなり低く、外来で処置できる」と述べている。研究結果は、米医学誌「Obstetrics & Gynecology」3月号に掲載された。(HealthDay News 3月1日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=613096
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