妊婦もシートベルトを

DQNは「腹がきついから」とか言うのでどーしょーもないが、マスの層には「シートベルトしろよ」と指導する方がいいんだろうなあ。

妊婦さんもシートベルトを 産婦人科医が初の統一見解
2008年3月10日 16時34分

 「妊婦はしない方がいい」とされる乗用車のシートベルトについて、産婦人科医の2団体が、装着を推奨する見解をまとめた。近く公表する医師向けの診療指針に盛り込む。

 装着の注意点は、ベルトが肩と腰の両方にかかり、おなかの膨らんだ部分(子宮)にかからないようにする−など。海外のデータではシートベルトをしない方が妊婦、胎児とも死亡率が高いことが示されており、警察庁も「非常に意義深い。警察も啓発に取り組みたい」と歓迎している。妊婦とシートベルトをめぐる専門医の統一見解は初めて。

 2団体は、国内の産婦人科医のほとんどが加盟する日本産科婦人科学会と日本産婦人科医会。

 道路交通法はシートベルト装着を義務付けているが、妊婦については同法施行令に「健康保持上適当でない場合」は免除する規定がある。指針づくりに携わった吉川裕之筑波大教授(周産期医学)によると、これを「妊婦はすべきではない」と誤解している人も多い。

 妊婦の交通事故死に関する国内の公式統計はないが、2団体は複数の資料を基に、交通事故で年間最大約1万件の流・早産が起き、約40人の妊婦が死亡していると推計。妊婦死亡を減らすため、尋ねられたら「正しく装着すれば事故の体への影響を軽減できる」と説明するよう、指針に盛り込むことを決めた。

 妊婦とシートベルトの問題に詳しい沖縄県立南部医療センターの村尾寛産婦人科部長によると、ベルトの必要性については医師の間でも理解が不十分という。

 1970年代に使われた腰だけの2点固定式ベルトで、事故時の子宮破裂などが懸念されたことが影響している可能性もあるが、同部長は「肩にもかかる現在の3点固定式なら、正しく使えば心配ない」と話している。

 ■市民団体「妊婦のシートベルト着用を推進する会」の加藤久美子代表の話 妊婦もシートベルトを着けるべきだという点について産婦人科医の統一見解が出たのは大きな前進だ。これまでは個々の医師によって考えがばらばらだった。わたしたちの会の強い要請もあり、5年ほど前からは乗用車の取扱説明書に、妊婦にシートベルトを勧める記載が見られるようになったが、「医師とご相談のうえ」とただし書きがあったため、実効性は不十分だった。

(共同)