小児医療無料化の害悪
コンビニ受診を受け入れている側の切実な意見を見ると胸が痛むなあ。
「小児医療無料化を実現しました!」という地元自治体の特定会派のポスターを見る度に暗澹たる気持ちになるのだが、そういう気持ちを理解する人はあんまいないんだろうなあ。
ほとんどの日本人は多段論法が理解できないのではないかと思うのだが、実際のところどーなんじゃろ。
それもこれも、無料化が悪いんだと思う。ハンバーガーとステーキがどちらも無料なら、たいていの人はステーキを求める。それが当たり前になれば、無料でフルコースが出ないのはおかしい、となる。そもそも小児科医がいない。なけなしの小児科医を酷使してさらに減る悪循環。
政治の人は現状を見ずに、少子化対策と言って、無料化する。
地獄への道は善意で敷き詰められている。
まあ、患者さんに見識とか、良心を求めても仕様がないのだと思うし、一人目の子供がちょっと熱を出したら正常な判断などできないのだと思う。唯一の救いは、そうしてくる患児に重症がほとんどいないことだ。
あ、肺炎とか、ちゃんと診断してますからね。
ただ、それがいつまで続くかは分からない。いつかは地雷を踏み抜いてしまうかもしれないし、寝不足で昼間とっちらかるかもしれないし。
せめてもの願い。昼間は無料で、夜間3倍付けにしてくれい。