雇用保険の国庫負担廃止

ちょ。ホントに雇用情勢改善してんの???
これで雇用保険の給付が渋くなったりするのかしら?

雇用保険:国庫負担廃止を検討 09年度から 財務相

 額賀福志郎財務相は9日の閣議後会見で、雇用保険の国庫負担を09年度から廃止する方向で検討する考えを表明した。額賀財務相は「雇用保険は黒字基調」と指摘した。雇用情勢の改善で雇用保険の剰余金残高が膨らんでいることを受けたもので、厚生労働省などと調整した上で社会保障費の抑制につなげたい考えだ。

 雇用保険の財源は、労使が折半負担する保険料のほか、国も08年度予算で約1600億円を一般会計から繰り入れている。一方で、雇用情勢の改善で失業給付が減ったことから、雇用保険を取り扱う労働保険特別会計の剰余金は08年度で5兆円に達する見込み。財務省は国庫負担を廃止しても当面、失業給付に支障はないと見ている。

 雇用保険の国庫負担をめぐっては、06年に成立した行政改革推進法で「廃止を含めた検討」が明記された。ただ、労使からの反発などがあり、07年度以降は国庫負担を従来の半分にする措置が取られている。

 政府は11年度までの5年間に社会保障費の伸びを計1・1兆円(年平均2200億円)圧縮する計画を打ち出しており、雇用保険の国庫負担廃止を改めて検討することにした。【清水憲司】