年功序列と65才以上食い逃げ

たしかに事務次官の回転遅くなってるかもなあ。毎年事務次官が入れ替わってるとか信じられん。

たとえば、ほぼ完全に勝ち逃げできた世代である65歳以上と比べると、確かに今の
50代は既に割を食い始めている。先輩方は50代前半まで定昇し続けたが、
多くの企業で40歳以降の昇給は厳しく抑制され始めているし、ポストもぐっと少ない。
「なんでオレは課長止まりなんだ!きっちり年功序列を維持すべきなのに!」
と、憤懣やるかたないおっちゃん達は少なくない。だから成果主義´が悪い、というロジックだ。

ただし、年功序列だろうが成果主義´だろうが、ポストも金も無いもんは無いのであって、
それを保証してくれる人事制度など、もはやどこにも無いのだ。
たとえば官僚が良い例だ。一連の天下り規制によって既に彼らの年功序列制度は
ガタがきており、上のほうは深刻なポスト不足が発生している。
90年代以前なら各年度ごとに一人が事務次官ポストを与えられていたが、そっから
先の天下り先が少なくなったため、今では一人の事務次官が2,3年止まったままなのだ。