割り箸判決

親の過失はどうなるんじゃろ。

 隼三ちゃんの父正雄さん(57)と母文栄さん(51)は判決後、東京・霞が関の司法記者クラブで、テーブルの上に隼三ちゃんの遺影を置いて記者会見した。正雄さんは「医師に過失がないというのは到底受け入れられない」と語り、文栄さんも「生きていれば中学生になる。判決の結果は残念だが、隼三の死が無駄にならないよう病院や医師が努力して下されば」とうつむいた。

 この日の判決は、隼三ちゃんの死亡について、「特異な例で、医師が想定するのは極めて困難だった」と認定した。これに対し、正雄さんは「私たちは高度な医学処置を望んだわけではなく、もっと問診をしてほしかっただけ。そうすれば異常に気づいたと思う。このままでは同じことが繰り返される」と訴えた。
(2008年11月20日22時50分 読売新聞)