任意後見人詐欺

おー、これは頭いいな。ある程度効果がありそうだ。

 一人暮らしのコトさん(仮名、90歳)は、少し認知症はあるが、体は元気で、介護保険は使っていない。コトさんの家を訪れた近所の民生委員は、訪問販売の領収書類が散らばっているのを見て驚いた。その中に「任意後見契約公正証書」という書類を見つけた。

 任意後見制度は成年後見制度の一つで、判断力がある間に、将来、判断力が低下したときに備えて、後見人を決めておくものだ。制度の講演を聞いたばかりの民生委員は、コトさんが任意後見契約を結んだことに疑問をもった。「何の書類?」と聞くと、コトさんは首をかしげている。任意後見人についても「よく知らない」と言う。ふと、傍らのリフォーム契約書に目をやると、請負人の欄に、任意後見契約書の任意後見人の名前があるではないか。

 リフォーム詐欺ならぬ後見詐欺ではないかと驚いた民生委員は、コトさんを連れて法律相談に行った。弁護士が契約書を示して、「認知症が出たらこの人に財産管理を頼みますか」と聞くと「いいえ、妹に頼みたい」と言う。コトさんは何も分からないまま、リフォーム業者と任意後見契約を結んだようだ。悪質業者の手がリフォームにとどまらず、任意後見にまで伸びていることに、民生委員と弁護士はショックを受けた。

後見人についてだらだらと考えてみる。
多少ボケてると任意後見ではなくて成年後見の後見とか補佐になるのかな。

後見人入れたからといって僕がトクするワケではないのだが、入れた方がいいと思う理由は二つ三つあるような気がする。

  • 老人ホームだの各種介護だのを手篤く行う資力を確保しとかないと色々めんどくさそう。資力が残っていれば福祉業界に投げて、プロのサービスを買って、見て見ぬふりが出来る。

ちゅー二つかなあ。
前者はまあ直接当事者の好みの問題だが、後者を放置するのは反社会的だ。