崩壊後の分娩を考える(途中)

某所に書いたののコピペ。独自に思いついたんだけど、2chとネタが被ったのはご愛敬。
シンクロニシティこわひ。
(最後の年齢バイアスについては、2chを見てから書いた)

本文

「無過失補償制度、刑事免責」などの方向に行くかもしれませんし、行かないかもしれませんが、そのような長期的かつ大きな枠組みではなく、崩壊が進みつつある産科医療、出産、分娩、お産がどのような姿になり、選択肢が狭まっていくのか、どうリスクが増えるのか、というような短期的、中期的なところに絞れたらよいな、と考えております。

関連URL

お察しの良い方にはおわかりのように、「焼け野原後を考えよう」に大いに刺激されています。

焼野原後も睨んだ闘争を考える
ttp://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20061111

焼野原後を考えよう 〜その1〜
ttp://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20061112

焼野原後を考えよう 〜その2〜
ttp://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20061113

焼野原後を考えよう 〜その3〜
ttp://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20061114

医療が悪化した際のシナリオを考えると、大枠としては、

  • 母体死亡の値
  • 新生児死亡・乳児死亡の値

というあたりが気になるところです。

周産期死亡率の値

まず、周産期死亡率の古い値を持っていないので適当に探すと、1952年の値長崎県および全国の値があり、出産1000対50と、概ね現在の10倍程度になります。5%が死にます。
全てが助産師無いし自宅出産になると、最悪値でこの程度の値にまで上昇しうるのでしょうか。



疑問として、5%が死ぬとして、何パーセントが予後不良になり体調に影響が残るのでしょうか?
素人が適当に概算値として試しに 4倍とすると 20%になります。全出産の1/4で母体が何らかの影響を被ることになります。すなわち5%が死に、20%が体調に影響が出る、と。

新生児死亡・乳児死亡の値

「新生児死亡・乳児死亡の値 」についてですが、「平成17年 人口動態統計(確定数)の概況」の値を信用すると、

大雑把に言って昭和20年代は出生千対で、乳児死亡70、新生児死亡30、死産50、合計150死亡(15%死亡)だそうです。
平成17年はそれぞれ、2.8、1.4、29.1の合計35程度となっています。オーダーとしては一桁下がっていると言えます。

この辺りが母体死亡、乳児・新生児死亡・死産の一つの上限となりうるのでしょうか。
(母体死亡と児死亡の相関関係についてはわかりません)

母胎死亡に対するバイアス

母胎死亡に対するバイアスとして、出産年齢の増加が考えられます。

現在における年齢別リスク、現在の平均出産年齢、昭和20年代における平均出産年齢などから適当に嘘くさい値を概算出来そうな気がしますが、データを発見できなかったので、よくわかりません。

平均年齢については、「第1子出生時の母の平均年齢」を見ると、昭和25年24.5才に対し、平成16年28.6才と、概ね4才上昇していることがわかります。


「母の年齢(5歳階級)・出生順位別にみた出生数」については、下記URLから値が取れますが、最も古くて昭和45年の値しか階級別年齢が記載されていません。

出産年齢のピークが、20-25才から25-30才にシフトしていることは読み取れます。

昭和20年代の値が発見できればいいですが見つからないので、昭和45年の値から適当に想像すると、母の年齢 30-35才が +10万人、35-40才が+10万人くらいでしょうか。医療の支援が無くなると、昭和20年代の値に対しハイリスク群が増えた分だけリスクが上乗せされる可能性があると考えられます。