博士一人育てるのに4500万円の国費が使われている、という話

「国立大学の国庫補助金/学生数」*「教育年数(9年)」という計算をすると、東大で3400万円かかる、と。
で、それに初等中等教育のコストを加えると 4500万円になる、ということのようだ。
東洋経済2007年10月11日号の調査によるらしい。当方は買いそびれた)


医師が6年3000万らしいので、初等中等教育分入れると 4100万円になるのかな。


「国庫補助金」が研究予算的な外部資金を含めているかが気になるなあ。
大京大あたりだと10%くらいはガクシンの研究員だったりするので、これが大体1000万円くらい
の価値があるとすると、平均100万円上乗せくらいの効果になるのかな。

あと個別の外部資金って何があるかなあ。いわゆる育英会奨学金の免除率には
大学間格差がないという建前になっているかと思うので、これは一律何万円かの効果があると
算出できそう。

他に税金由来のお金で大学生に使われるお金ってあったかなあ。

 さて、本題に戻ると、文系、理系全部を平均して、9年間で3400万円の国費がつぎ込まれているという事実は、ポストがないオーバードクターを放置できない大きな理由である。全消費支出は、学生1人あたりで4500万円になる。その教育投資が、このままだと、”穴を掘って埋める”だけで終わってしまう。
 俗に「金がかかる」と言われている医師の養成費用が6年間で3000万円以下でしかないということも考えあわせると、Ph.Dの養成費用は医師の養成費用とさして変わらない。とんでもなく金がかかっている。
ハードSFと戦争と物理学と化学と医学 : 博士にはいくらの金がかかっているのか?