西成の置き去りの件[medical][news]

 調べなどによると、4人は、院長室付渉外係や医事課などの32?47歳の職員。職員らは男性に退院許可が出た9月21日午後1時ごろ、病院の車に乗せて大阪市住吉区の前妻(63)宅へ搬送したが、「持病があって面倒をみられない」などと引き取りを断られたため、同3時ごろ、西成区内の公園で降ろし放置したという。


あれ、「内縁の妻」じゃなかったっけ。前妻と内縁の妻はだいぶ違うぞ

 男性は以前、生活保護を受けていたが、現在は障害年金で生活。約2年前からは入院費の支払いも滞っていたという。病院職員やほかの入院患者とたびたびトラブルもあったという。

生活保護切れてたのかなあ

 男性は糖尿病で約七年前から入院。当初は生活保護を受けていたが、約二年前に打ち切られたという。病院側は「治療は必要だが通院で対応できる」として退院を勧めていた。入院費約百八十五万円が未払いだったほか、待遇などをめぐりトラブルになっていた。


生活保護打ち切りは確実な感じかなあ

 病院側は当初、男性の身寄りを把握していなかったが、今年9月、前妻(63)がいることがわかったため、退院手続きを取って男性を送り届けたが、「持病があって面倒をみられない」などと引き取りを断られた。

このニュースだと前妻だな。

渉外係の職員(47)と医事課員3人は午後1時ごろ、男性を車に乗せ、大阪市住吉区の男性宅を訪れた。

 この家に住んでいた前妻(63)が男性の引き取りを拒否したため、

前妻だけど男性宅に住んでると

生活保護が打ち切られて治療費が滞納状況となり、備品を壊したり看護師に暴言を吐くなどトラブルもあったという。

(snip)

家族など受け入れ態勢がなく退院できない「社会的入院」で長期の病院暮らしを送っていた。目の不自由な人向けの施設などへの入所を勧めても拒否。
他の患者とトラブルを起こして6人部屋を独占し、暴言を恐れて辞めた看護師もいたという。


いやー、これは凄い。
まー、セクハラつーかそういうこともするんだろうなあ、きっと。

職員は直後に匿名で一一九番して立ち去った。男性は別の病院に運ばれ、現在も入院しているという。

  • 「別の病院」の入院費って誰が払うの?
  • 「別の病院」で暴れたり備品壊した場合誰が責任取るの?


というのはさておき、ssd666さんが全体の流れを分かりやすく解説してくださっていた。
なるほどね、行き倒れ患者として収容すると行政からお金が出てみんなハッピーと

「西成に男性を放置→あー、行き倒れだ→ジサクジエンデツーホーシマスタ→行路患者の完成」

という美しい流れ。

これで、入院費も出るし、男性はまた病院に戻れるし、丸く収まるはずでした。
ええ、その肝心の男性に、そうした因果を理解できるようなオツムがあればの話(www。

全盲患者放置:堺市の病院職員が公園に 引き取り断られ

全盲の男性患者が置き去りにされた公園=大阪市西成区で2007年11月13日午後4時2分、西村剛撮影

入院患者を公園に置き去りにした事件で深々と頭を下げる豊川泰樹・新金岡豊川総合病院薬局長(右)=堺市北区で2007年11月13日午後5時21分、懸尾公治撮影 堺市北区新金岡豊川総合病院(豊川元邦院長)の職員4人が9月、糖尿病で入院していた全盲の男性患者(63)を連れ出し、大阪市西成区の公園に放置していたことが分かった。職員らは放置直後に匿名で119番通報し、男性は救急隊に保護された。患者は治療費を滞納していたほか、トラブルも多かったといい、職員らは「退院可能なため知人に引き取らせようとしたが、断られたので放置した」と説明。病院側も事実を認めている。大阪府警西成署は既に保護責任者遺棄容疑で同病院を捜索し、カルテなどを押収している。

 同病院や堺市保健所によると、男性は約2年前から入院費用など治療費を滞納。約3年前から退院可能な病状だった上、自宅が判明したため、職員4人が9月21日午後1時ごろ、男性を車に乗せて大阪市住吉区内にある男性の自宅を訪れた。しかし、同居する前妻が本人の持病を理由に引き取りを拒否したことから、同2時20分ごろ、西成区内の公園で男性を降ろして放置した。

 職員らはその際「60代の男性が公園で倒れている。目が見えないらしい」と119番通報し、男性は保護された。救急隊員が同病院に問い合わせ、職員が放置を認めた。

 男性は約7年前に入院。生活保護が打ち切られて治療費が滞納状況となり、備品を壊したり看護師に暴言を吐くなどトラブルもあったという。豊川院長の次男の泰樹薬局長は「職員が独自の判断でやったことだが、医療従事者としてとんでもないことをした。申し訳ない」と話している。

 また、救急隊の通報で事実を把握した同保健所は、院長らが従業員の監督を怠った行為が医療法違反にあたるとして先月、改善策を提出するよう病院を行政指導した。

 同病院は83年に開設。内科、外科、小児科などがあり病床数183床。【高田房二郎、花牟礼紀仁】

 ◇「誰も指示せず」病院会見、患者軽視が見え隠れ

 堺市北区新金岡豊川総合病院では、体調を崩したという豊川元邦院長に代わり次男の泰樹・薬局長らが会見した。何度も頭を下げたが「なぜ放置したか分からない。誰も指示していない」と、あくまで現場の職員の判断だったと強調した。一方で「放置するくらいなら、自宅に男性を降ろした方がよかった」とも発言し、患者軽視の姿勢も見え隠れした。

 病院側の説明によると、放置することを判断したのは4人のうちの年長者の渉外係の職員(47)。男性の病状は安定し退院は可能だったが、家族など受け入れ態勢がなく退院できない「社会的入院」で長期の病院暮らしを送っていた。目の不自由な人向けの施設などへの入所を勧めても拒否。他の患者とトラブルを起こして6人部屋を独占し、暴言を恐れて辞めた看護師もいたという。

 トラブルの多い患者について「病院に連れ帰れないというプレッシャーを職員は感じていたのでは」という質問に、病院側は「分からない」と答えるのみ。男性にはまだ謝罪していないという。

毎日新聞