ヤブでもいないよりマシ・その2

いやー、産科はホントに医療の最先端だのう……。

地方だと健診がドンドン切り捨てられてるという話があるけれども、そろそろ中絶ですら、飯の種のヒトツとはいえいい加減手が回らなくなるのかなー。

suzan 2008/02/21 12:29

お産もとらない婦人科クリニックも大歓迎です。がん検診、ホルモン異常、まだ手術するほどじゃない子宮筋腫や卵巣腫瘍、こういうものを診察していただくだけでも、当院の外来受診者を減らすことができます。
産婦人科に関わる方々、どうかやめないでください。他の専門科に鞍替えしないでください。
お願いします。


子持ちししゃも 2008/02/21 17:39

suzan先生の意見に同意します。
分娩時と手術必要な方、ハイリスク妊婦さん以外は直接病院に来ないで、分娩しない先生のところで堰き止めててくださいという感じです。

いまどき高度不妊治療する病院や、不妊症患者を診察するような病院やクリニックでは、人工妊娠中絶もお断りしています。

年間113万人余りの分娩数もまかないきれないくらいで大騒ぎしているのに、
届出件数だけでも、年33万人も人工妊娠中絶手術件数があります!

ヤブでも超大先輩でも引退せずに頑張っていただかないと、とてもとても需要があるのです。

患者さんに「中絶手術をする病院を紹介してください」と泣きつかれても、保障できないので「タウンページなどで、ご自分でお探しください。」とにっこり担当医様あての紹介状をお渡しします。

子持ちししゃも 2008/02/21 22:17

中絶手術してくれる病院やクリニックが地域から減少するとどうなるか。

妊娠反応陽性→とりあえず近所のクリニックに受診→うちではやっていません→えーどーしよー。さがすの面倒だなぁ。おろすお金もないしぃ→なんだかおなか痛いなぁ
→急に怖くなり救急車→強産妊婦
→自宅や学校などで自力で分娩

実はベテランの先生方はたくさん手術してくださいますが、誰もが一番やりたくない手術です。ですから忙しい先生に紹介するのも、押し付けるようになるので気が引けて出来ません。
このことも、飛び込み分娩急増とNICU満床の背景の一つと思います。

保健所は、思春期教育の効果で中絶手術が減少したと自画自賛していましたが、実際は10代の分娩数(未受診が半分以上)の急増という結果でした。
使われる医療費と生活保護費は、莫大になります。
そういえば大阪市の予算の1/4が生活保護費と今日のニュースで言っていましたね。

書いていて本当に詰まっているなぁ。と思います。

社会全体として出産のリスクとか、中絶件数の多さを正視してこなかったツケがどっかで来るんだろうなあ。

リスクを見たがらないとか、暗部を真面目に検討しないとか、日本のよくないところが凝縮されていてもの凄く興味深い。
当事者であるところの日本人女性がマスとして女性全体の幸せを追求しようとしないところも興味深いな。バースコントロールが全然普及しないというか、全然真面目に考えてこなかったツケは結局女性たちの体に回ってくるワケで、実に因果応報だなあと思う。